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『アクダマドライブ』の2Dワークス・美術について

非常に高いクオリティで制作されている『アクダマドライブ』の中でも、気になるのは昨今では珍しい「サイバーパンク」な世界観。その世界観を彩るのは「2Dワークス」や「撮影」「背景」など、キャラクター以外の部分の影響も大きい。それらの制作について今回「撮影」「2Dワークス」を担当されている「旭プロダクション」さんにお話を伺いました。

質問:「旭プロダクション」には、通常の「撮影」とは別の「2Dワークス班」などがあったりするのでしょうか?

回答:弊社では撮影とは別に2Dワークスを作成するデザイン班があり、『アクダマドライブ』では主に「モニター/ホログラムの作成」を担当しています。例えば携帯デバイスから浮かぶモニターや、カンサイの街中のホログラム看板などがその範疇になります。

一方、美術で看板を描いている場合も多く、後述の1話 「カット30」の画面内にある看板は、ほぼ美術描きです。カンサイ市街のシーンでは「美術で描いた看板」と「2Dワークスの看板」が混在しています。「2Dワークスの看板」の配置は撮影時に作業し、背景と馴染むようにモニター素材の色合いや濃度を調整しています。また、美術描きの看板にはホログラム処理(ドットを乗せたり、発光感を足したり)を追加しています。

看板の配置のバランスは各撮影スタッフにお任せですが、基本方針は「うるさいと感じるぐらい大量に置く」ということにしています。あと、特定の建物(ハンコセンター、カンサイ警察など)に関しては専用の看板が用意されています。

質問:例えば1話の「カット25」、Beforeは素撮りで、Afterが撮影処理後ということでしょうか。また、「オキナイン」や左下に見える半透明のポスターのようなものは美術素材でしょうか。

回答:1話の「カット25」ですが、Beforeは素撮り(セル/BG/3Dの各素材をシート指示通りにそのまま置いた状態)です。推測するに、美術でモヤが用意されていたり、「オキナイン」や「半透明のポスター」(どちらも美術描きです)が霞んだように描かれていた為、素の状態でも空気感的な何かを感じられたのではないかと思われます。美術の出来が素晴らしいということでしょう。

質問:「汎用のホログラム看板」というコメントが1話「カット29」にございましたが、全体で何点くらい、本作のために制作されたのかなど伺えましたら幸いです。

回答:数えてみたら85枚ありました。

質問:「フシカラー」などはデザイン素材なのでしょうか?それともセルを加工しているのでしょうか?

回答:1話「カット30」の看板は、ほぼ美術描きです。

「1話カット25」
「1話カット29」

「1話カット30」

「1話カット161-164」

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